離職しても復帰しやすい介護職

結婚や妊娠など、ライフステージの変化に伴い介護離職するのは珍しいことではない。しかし、また再就職したいと考えている人も多いだろう。一般的な職業の場合、再就職という難しいイメージがあるかもしれないが、介護職に関して言えば、他の職業よりも再就職しやすくなっている。それはなぜかと言うと、全国的に介護士が不足しているからである。さらに、介護離職したということは、介護の経験があるということだ。

介護士の求人を見てみると、経験者優遇としている募集が多くある。これは、経験者の方が即戦力になるからである。一度職場を離れてしまったことをマイナス面に考えている人もいるかもしれないが、経験があるということは求人を探すときに有利に働くものだ。さらに、以前介護士として働いていた人が再び就職するにあたって、再就職準備金を貸付している地域もある。東京都を例にあげると、介護職員としての経験が1年以上あり、離職してから1年以上経過している。さらに、介護福祉士や初任者研修などの資格を持っている人の場合、都内に再就職する際に40万円まで準備金を貸付してもらうことが可能だ。貸付といっても、再就職してから2年以上継続して働けば返済が免除になる。

再就職するとなると、求人を探したり面接を受けたりと、色々と費用がかかるものだ。その費用の負担が減るというのは、再就職を考えている人にとってありがたいことだろう。もし、これから介護士として再就職を考えている人がいるなら、こういった準備金の貸付制度があるかどうか調べておくと良いだろう。