施設形態ごとに変わってくる介護職の働き方

介護施設は大きく分けると入所型、通所型、訪問型の3種類があり、施設ごとに働き方も異なっている。入所型施設は、高齢者が入所して24時間生活する場所である。入所型施設における介護職の働き方の特徴は夜勤があることだ。24時間体制で見守るためにも、2交代制や3交代制などのシフト制を採用してる施設がほとんどだ。夜勤手当が付くために収入が高めになる傾向があり、夜勤専従という働き方もある。また、パートやアルバイトなら日勤のみの勤務が可能な場合も存在する。

通所型施設は高齢者が日中通う施設である。夜勤はないため日勤のシフトとなり、日曜日が休日となる場合が多い。一般的な会社員と同様に働くことができ、生活リズムも崩しにくい。子どもがいる家庭でも安心して働きやすいのが特徴だ。しかし、施設にもよるが残業がある場合もあるため、面接の際には残業の量について確認しておくようにしたい。また、通所型施設の中には長時間の利用が可能なものも存在する。このような施設では、2交代制のシフトとなっている場合もある。

訪問型サービスは、事業所を拠点としながら高齢者の自宅へ訪問して介護サービスを提供する仕事だ。訪問介護は正社員以外にも登録制のヘルパーとして働く方法もある。登録ヘルパーでは、自分で働く時間を決めることができ、短時間の勤務も可能だ。自宅周辺のエリアで働けるのも特徴だ。副業が可能な事業所も多く、ダブルワークをしながら働くケースも見られる。子育てしながら働く人も多く、プライベートを大事にしやすい。一方で訪問介護は、入居型や通所型と比べて給与が低めになりやすい傾向がある。このように施設によって介護職のシフトやその給与は異なるため、事前に調べておくことが大切だ。